2017年に新卒入社した森田さんと、同じタイミングでインターン生として入社した八代さん。新人でも大切な役割を次々と任された経験が今につながっているという2人は、未来の後輩たちへ、口をそろえて「自分自身の意志でチャンスをつかみ取ってほしい」と話します。マネジメントや組織づくりへの思い、そして2人が大切にしている「Legaseedらしさ」について、本音で語り合ってもらいました。
2017年 新卒入社
コンサルティング事業部 マネジャー
森田 葵Aoi Morita
大阪大学出身。出会った企業の中で「一番厳しい環境だから」という理由でLegaseedに入社。以来、コンサルティング事業部で約100社のご支援に携わる。現在は、マネジャーとして現場を率いながら、組織づくりや新商材開発なども担う。
2019年 新卒入社
コンサルティング事業部 マネジャー
八代 皐貴Kouki Yashiro
埼玉大学出身。大学3年生時、アルバイトながら居酒屋の店長に従事する傍ら、Legaseedの長期インターンシップを開始。3年目より、マネジャーとしてメンバーとともに現場の最前線で採用・組織のコンサルティングを担当する。
——2人の新人時代、Legaseedはどんな雰囲気だったのでしょうか。
森田
私が入社1年目のときに、大学3年生だった八代さんがインターン生として入社してきたんです。当時、コンサルタントはまだ5人しかいませんでしたが、お客様数は想定以上に伸び続け、私も1年目ながら一気に7社のお客様を担当することになりました。必死に奮闘していたところに、八代さんがジョインしてくれ、インターン生とは思えないくらいのコミットで助けてもらっていたのを覚えています(笑)。
八代
カオスな状況でしたよね(笑)。全国にお客様がいらっしゃる関係で、先輩方となかなか会えないことも多く、お客様へ提出する制作物を作る際も答えを教えてもらうのではなく、とにかくまずは2人で試行錯誤。何でも「まずはやってみよう」という気持ちで取り組んでいました。ただ振り返ると、私自身あのカオスな環境でなければ入社していなかったかもしれません。整備され落ち着いた環境に身を置いても面白くない。Lageseedの場合はむしろ「こんなに重要な仕事も学生が担当できるの!?」と驚くほどで、すべてにおいて任せてもらえる風土なんです。
森田
当時と比べれば今はもっと組織化されていますが、学生に近い立場である1〜2年目が中心に立って活躍している状況は変わりません。その意味では、指示や機会を与えられなければ動けない人には厳しい環境かも。インターンに参加する学生には任せたい仕事の一覧を共有しますが、私たちから「この業務を担当してください」とお願いするわけではないんです。チャンスは平等に降ってきているのですが、それに気づいて動けるかどうかで差がつきます。仕事をつかみに行けるかはその人次第。成長は自分自身にかかっていると思います。
八代
「ビジネスの実践の場」と同じなんですよね。自分にできることを考え、責任を持ってやる覚悟と行動があれば、お客様のコンサルティングをメインで担当したり、100人規模の学生が参加するワークショップのファシリテーターを務めたりと、さまざまな経験を積めます。本当の成長は実践からしか生まれないので、積極的にチャンスをつかむ姿勢が求められる組織ですよね。
——インターンの段階から主体性が強く求められるのですね。2人はマネジャーとして、どのようにメンバーと関わっているのでしょうか。
八代
何でもかんでも先回りして教えるようなことはしません。「自分がどうにかしなければいけない」という当事者意識を持ってやりきったほうが人は成長するはず。何よりも、ガチガチに管理されてはたらくのは楽しくないと思うんですよね。Legaseedに入社する人は、それぞれ自分の夢や志を持っています。その実現に近づいてもらうためにも、メンバーを縛りたくないんです。
森田
私たち自身、コンサルティングに対して画一的な正解を持っているわけではありません。私たちが何をすべきかはその時の状況によって異なります。だからメンバーには「お客様のためにどう行動したいのか」「自分自身はどうすべきと思うのか」をよく問いかけていますね。
八代
現場での具体的な関わり方でいえば、森田さんと私では少し異なるかもしれません。私は本気で考え行動しているメンバーをとことん信じて任せ、ギリギリのところまで見守るようにしています。もちろんメンバー自身から相談があれば全力で対応しますが、当事者である本人が誰よりも責任を持ち、自分で考え行動することが第一だと思っています。
森田
私は起点を常に「お客様に対してベストであるか」に置いていて、そのために必要ならメンバーに言うべきことを言うし、助けるべきときは助けます。その意味では、信じて任せる力は八代さんにかなわないかもしれません。
八代
起点がお客様であるという点は私も同感ですが、Legaseedではマネジメントにおいても「自分はどうしたいか」を問いながら、それぞれの信じることを大切にしています。互いに刺激を受けたり、参考にしたりすることも多いですよね。
——Legaseedのコンサルタントに求められる資質や考え方について教えてください。2人は日頃、どんなことを大切にして仕事と向きあっていますか?
森田
現在のLegaseedの組織や事業は、成長とともに変わりつつあります。だけど私たちが追いかけるべきは「お客様の採用を成功させ、組織を成長させる」ことであり、本質は変わりません。そのゴールにつながることなら、「コンサルタントはここまでしかやっちゃダメ」という変な線引きはなし。一口にコンサルティングといってもやるべきことは幅広く、マーケティングや企画、デザイン、ファシリテーションなど、多岐にわたる役割があります。ファシリテーションスキルを発揮して「会社の周年行事の司会業務」を受注してきたメンバーもいますよ。
八代
自分自身で考えていかないと、多忙な業務の期日をひたすら追いかけるだけになってしまうかもしれません。それは私たちが目指すエキサイティングな働き方ではない。「もっとできることはないか?」と、お客様以上に考えて泥臭く動き、お客様と一緒に歓喜の瞬間を味わえるのがLegaseedで働く面白さだと思っています。そうした強い想いがあればどんな仕事でも挑戦できるし、「やりたい!」と声を上げ、現状の組織図にはないポジションを自ら作り出すこともできるんです。
森田
その「やりたい!」が自分ではなく、お客様や社会など外的な対象に向いていることが求められますよね。私自身、入社3年目に新たなサービス開発を経験しました。これもお客様の課題解決のために、それまでLegaseedにはなかったサービスを、お客様とアイディアを出し合って形にしたものでした。
——可能性は本当に人それぞれ、無限大ですね。この「Legaseedらしさ」を拡大していくために、今後はどのような組織をつくっていくのでしょうか。
八代
制度も仕組みも、さらに言えば会社運営そのものも、Legaseedは「こうだったらいいな」ではなく、自ら当事者となって理想を形にすることにこだわっています。「上から下りてくる方針に従うだけ」というスタンスはNG。これからもメンバーを巻き込み、それぞれの想いをぶつけてもらいながら、皆で最高にエキサイティングな組織を作っていきたいと思っています。
森田
会社が成長していく上では、システマティックにすることで質が向上する部分もあります。けれども、私たちは「メンバー自身がお客様のためにどう行動したいのか」に耳を傾け、その意志を大切にするチームであり続けたいと考えています。どんなに仕組みが整ったところで、私たち自身に意志がなければお客様に感動を届け、そしてLegaseedという組織を発展させることはできません。自分自身の意志で仕事をし、組織を共に創っていきたいと心から思ってくれる仲間を増やしていきたいですね。
【取材後記】 率直な思いを、できる限りストレートに伝えたい——。普通なら採用サイトに載せることをためらいそうな「厳しさ」もどんどんオープンにする。そんな2人のマネジャーとしての姿勢に、入社してもらうまでではなく入社後の成長支援こそを本気で考えている「熱量」を感じた時間でした。